【2026年最新】介護事業所サービス継続支援事業を解説|補助金額・対象経費・申請の注意点までケアマネがガイド 厚生労働省通知Vol.1461

職場環境改善

免責事項「本記事は令和8年3月時点の一般的な情報を基に構成されており、個別の申請可否については必ず各自治体の窓口へご相談ください」

皆様、毎日のお仕事本当にお疲れ様です。今回は「サービス継続支援事業」について解説します。この記事を読みんで、「あ、これなら自分たちも活用できるかも」という安心感の一助となれば幸いです。

(※一般的な情報+筆者の個人的な経験・感想を含みます/医学的助言ではありません)


介護現場を救う「サービス継続支援事業」とは何か?

昨今の異常なまでの物価高騰や、命の危険を感じるほどの猛暑。私たちは、今までにない過酷な環境で高齢者の生活を守っています。この「サービス継続支援事業」は、そんな困難な状況下でも、介護の灯を絶やさないために国が用意した「命綱」のような補助金です。(ただし、対象や金額、時期は自治体により異なります)

主な目的は2つ。1つは「物価高騰や猛暑への対応」、もう1つは「大規模災害への備え」です。これらに対して、必要な備品購入や経費を、国と都道府県が強力にバックアップしてくれる制度なのです。

なぜ今、この補助金が必要とされているのか

私自身の経験を少しお話しさせてください。夏の訪問時、首元に保冷剤を巻いて、汗だくでご利用者宅へ向かうヘルパーさんの姿を見るたび、胸が締め付けられる思いでした。「せめてネッククーラーがあれば」と思っても、事業所の収支を考えると、備品一つ買うのも躊躇してしまうのが今の現場のリアルですよね。

今回の補助金は、まさにそうした「現場の切実な声」に応える形で設計されています。適切な環境整備がケアの質向上に直結するための、第一歩になると私は感じています。

原則として全額補助(上限額まで)

この事業の素晴らしい点は、対象となるサービス種別が非常に広く、かつ「原則として対象経費の範囲内で全額補助(上限額まで)」という手厚い支援があることです。(自治体ごとの要綱を必ずご確認ください)

特に施設系サービスにおいては、食事の質を維持するための食材料費補助(定員1人あたり1万8,000円)という、極めて具体的な支援も含まれています。これは、経営的に「もう限界だ」と感じている管理者の方々にとって、大きな心の支えになるはずです。


あなたの事業所はいくらもらえる?補助上限額のすべて

「うちは小さい事業所だから対象外かも……」なんて、臆病になる必要はありません。この補助金は、ケアマネジャーの居宅介護支援事業所から、大規模な特養まで、幅広くカバーしています。ここでは、具体的な金額の目安を整理してお伝えします。

金額を知ることは、具体的な改善計画を立てるための「地図」を手に入れるのと同じです。まずは自分の事業所がどの枠に当てはまるか、深呼吸して確認してみましょう。

サービス種別ごとの補助上限額(早見表)

補助上限額は、事業所の種類や規模によって細かく分かれています。以下の表に、主要なものをまとめました。

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サービス種別補助上限額(1事業所あたり、または1定員あたり)備考
居宅介護支援(ケアマネ)200,000事務所の環境整備等
訪問介護200,000円〜500,000円訪問回数に応じて4段階
通所介護(デイサービス)200,000円〜400,000円利用者数に応じて3段階
訪問看護・訪問入浴・福祉用具等200,000定額支援
施設系(特養・老健・介護医療院等)定員1人あたり 6,000円継続支援分として
施設系(食材料費補助)定員1人あたり 18,000円食事提供の質確保

※訪問介護等の回数判定は、令和7年4月〜9月の平均実績等で判断されます。

ケアマネ事業所こそ活用してほしい理由

実は、私たちケアマネジャーの事業所も「20万円」という補助の対象になっています。

この20万円があれば、経営上の課題となっている光熱費負担を軽減し、サーキュレーターを導入したり、事務所の断熱対策をしたり、あるいは非常時のための蓄電池を買うことができます。現場に出るスタッフだけでなく、後方支援を担う私たちの環境改善が、巡り巡ってご利用者への質の高い支援に繋がる……そう考えると、条件を満たす事業所であれば、申請を検討する価値は高い制度だといえます。

規模に応じた公平な分配ルール

「大きな施設ばかりが得をするのでは?」という不安もあるかもしれませんが、訪問回数や利用者数に応じて上限額が変わる仕組みは、比較的公平性が保たれていると私は感じています。

小規模な事業所であっても、20万円あれば備蓄食料や衛生用品を十分に揃えることが可能です。多くの居宅介護支援事業所では、上限20万円の枠が設定されているケースが多く、条件を満たせばその範囲で申請が可能です。


現場で役立つ!「対象経費」の具体例と活用術

「何を買えばいいの?」という疑問が一番多いポイントですよね。要綱では、現場のニーズに即した具体的な品目がたくさん例示されています。

「こんなものまでOKなの?」と驚くようなものもあります。単なる物品購入ではなく、「これがあればスタッフが笑顔になれる」「これがあれば停電しても安心」という視点で選ぶのが、納得感のある活用のコツです。

1. 猛暑・インフレ対策(サービス継続のための対応)

近年の夏の暑さは異常です。スタッフが熱中症で倒れてしまっては、サービス継続どころではありません。以下のような物品が対象として挙げられています。

  • 移動の負担軽減: 訪問車用の燃料費、有料道路通行料、スタッドレスタイヤ等。
  • スタッフの体調管理: ネッククーラー、熱中症対策ウォッチ、冷感ポンチョ等。
  • 施設の環境改善: 業務用スポットクーラー、サーキュレーター、遮熱カーテン、業務用加湿器等。

私は以前、冬の雪道でスタッドレスタイヤがすり減っていて怖い思いをしたことがあります。こうした消耗品に近いものでも、安全に関わる経費なら補助対象になり得るのは本当にありがたいことですね。

2. 災害備蓄・BCP対策(大規模災害への備え)

いつ起こるかわからない災害への備えは、重要だと分かっていても後回しになりがち。この補助金を使って、「安心」「リスク軽減」「備えの強化」を買い揃えましょう。

  • 非常用電源: ポータブル発電機、ポータブル電源・蓄電池。
  • ライフラインの確保: 飲料水、保存食、簡易浄水器、簡易トイレ。
  • 衛生管理: マスク、消毒液、医療用品等の衛生用品。

特に「ポータブル電源」は、停電時にスマホやパソコンを充電したり、扇風機を回したりするのに必須です。

経費選びの注意点:これは対象外!

残念ながら、何でもかんでも買えるわけではありません。以下のようなものは対象外となる可能性が高いので注意が必要です。

  • 単品で50万円以上の高額な物品
  • 消費税および地方消費税
  • 建物の大規模な修繕や、設置工事が必要なもの
  • 他の補助金と重複している経費

あくまで「既存のサービスを継続するための、物品購入や直接的な経費」が中心だと考えておくと、大きなズレは生じないはずです。


申請手順ガイド

「書類を作るのがめんどくさい」「申請を忘れてしまいそうで怖い」。そんなネガティブな気持ち、よく分かります。私も事務作業は大の苦手ですから。

でも、この補助金は「原則として事業完了後の後払い」です。つまり、正しい手順を踏まないと、せっかく買ったのにお金が戻ってこない……なんて悲劇が起こりかねません。そうならないための、最短ルートを解説します。

ステップ1:所在地の都道府県HPをチェックする

この事業の実施主体は、市区町村ではなく「都道府県」です。各都道府県によって、申請の開始時期や締め切り、提出方法が微妙に異なります。

例えば、茨城県の場合は令和8年3月2日から4月8日までが申請期間と定められています。まずは自分の都道府県のHPで「サービス継続支援事業」と検索し、最新情報をブックマークしましょう。それだけで、心のハードルが半分くらい下がります。

ステップ2:交付申請書の作成と提出

「これからこれを買いますよ」という計画を立てて申請します。多くの自治体では、Excelの様式に品目と金額を書き込むだけのシンプルな形をとっています。

法人の場合は、複数の事業所分をまとめて「一括申請」できるので、本部の事務担当者と連携するのが効率的です。この段階で、領収書がなくても見積書などがあれば計画を立てることができます。

ステップ3:交付決定・購入・実績報告

都道府県から「OKですよ」という交付決定通知が届いたら、実際に物品を購入します。

ここが最重要です! 購入した際の領収書やレシート、物品のスペックがわかるカタログの写しなどは、捨てないでください。これらが実績報告書(「確かに買いました」という報告)の証拠資料になります。報告書の提出期限は、事業完了から30日以内など、意外とタイトなので早めの対応が吉です。


「サービス継続支援事業」のメリットとデメリット

どんなに素晴らしい制度にも、メリットとデメリットがあります。私たちはプロとして、その両面を冷徹に分析しつつ、情熱を持って活用しなければなりません。

ネガティブな要素を事前に知っておけば、いざという時に「話が違う!」とパニックにならずに済みます。納得して進むために、ぜひこのパートを読み飛ばさないでください。

補助金活用のメリット:安心と信頼の獲得

最大のメリットは、言うまでもなく「持ち出しなし(または極小)で環境整備ができる」ことです。

  1. 職員の離職防止: 「猛暑対策をしてくれる法人だ」という安心感は、職員のエンゲージメントを高めます。
  2. BCP(業務継続計画)の具体化: 書類上のBCPではなく、実際に発電機や水があることで、地域住民や家族からの信頼が格段に上がります。
  3. 経営の安定化: 浮いた予算を、他の研修費や給与改善に回せる可能性も示唆されます(あくまで市場調査に基づく傾向です)。

補助金活用のデメリットとリスク

一方で、注意すべき「影」の部分もあります。

1. 補助対象にならないケースに注意してください

まず、すべての事業所が手放しで受け取れるわけではないという点に注意が必要です。せっかく準備をしたのに、対象外だったという悲劇は避けたいですよね。

  • 休止中の事業所は対象外: 申請時点で休止している場合は対象になりません。ただし、事業再開後であれば対象となる可能性があります。
  • 「介護予防」のみの事業所は対象外: 各種介護予防サービスや、総合事業(指定サービス・介護予防ケアマネジメント)のみを実施する事業所は対象に含まれません。
  • 実績のない「みなし指定」: 医療機関などで、介護サービスの提供実績がない場合は対象外となります。

2. お金の使い方と「重複」に関する注意点

補助金の使い道についても、厳しいルールがあります。特に「他の補助金との兼ね合い」は、事務作業で最もミスが起きやすい部分です。

  • 他の補助金との重複禁止: 介護報酬や他の補助金(ICT導入支援など)ですでに賄われている経費には、この補助金を重ねて使うことはできません。
  • 消費税は対象外: 補助対象経費に消費税および地方消費税は含まれません。申請時は税抜き価格で計算する必要があります。
  • 高額な物品の制限: 単品で50万円以上(自治体により30万円以上)となる物品の購入には注意が必要です。これらは「財産処分」の制限を受け、一定期間は勝手に捨てたり売ったりできません。

「とりあえず高価なものを買っておこう」と考えると、後の管理が大変になります。現場で本当に必要な、身の丈に合った備品を選ぶのが、安心への近道だと私は感じています。

3. 手続きと「予算」にまつわる重要な通知

申請すれば必ず満額もらえる、というわけではないのがこの補助金の難しいところです。

  • 予算による「按分(あんぶん)」の可能性: 申請額の合計が都道府県の予算を超えた場合、全員に満額を出すことができず、少しずつ減額(按分)されることがあります。
  • 原則として「後払い」: 先に事業所がお金を払って物品を購入し、その後に実績を報告して補助金が振り込まれる流れが一般的です。
  • 証拠書類の5年間保存: 領収書や帳簿などの証拠書類は、事業完了後5年間(高額財産の場合はさらに長く)保管する義務があります。

「1,000円未満の端数は切り捨て」という細かいルールもあります。書類作成時は、1円単位まで正確に計算するよりも、まずは上限額を意識して、丁寧な根拠資料(領収書など)を残すことに集中してくださいね。

私は、こうしたデメリットを差し引いても、「今、備えを固めること」の価値は計り知れないと感じています。めんどくさい作業の先にあるのは、災害時に「あの時準備しておいて本当によかった」と胸をなでおろす、あなた自身の姿なのです。


補助金を活用できない(対象外となる)アイテムや経費

「介護事業所等サービス継続支援事業」の補助金において、補助金を活用できない(対象外となる)アイテムや経費、および事業所は以下の通りです。

1. 経費の性質により活用できないもの

以下の経費は、補助対象外として明記されています。

  • 消費税および地方消費税
  • 設置工事費(設備の取り付けにかかる費用)
  • 建物の修繕費
  • 外部事業者への業務委託費
  • 研修の実施に要する費用
  • 補助対象経費と補助対象外経費の支払いの区別が難しいもの

2. 金額や重複による制限

  • 単品で取得費用が50万円以上となる物品の購入
    • ※交付要綱では、50万円以上の財産処分について制限が設けられていますが、補助対象外経費の例としても「単品で50万円以上」が挙げられています。
  • 介護報酬ですでに措置されているもの
  • 他の補助金(国の負担や補助)と対象経費が重複するもの

3. 補助対象外となる事業所・サービス

以下のサービスや状態にある事業所は、この補助金自体を活用することができません。

  • 休止中の施設・事業所
  • 各介護予防サービス、および介護予防・日常生活支援総合事業(指定サービス・介護予防ケアマネジメント)のみを実施する施設・事業所
  • 介護サービスの提供実績がない医療機関等のみなし指定事業所
  • 居宅療養管理指導(補助上限額の表から除外されています)

実際の助成にあたっては、実施主体である都道府県が個々の事情を勘案して判断するため、不明な品目については所在地の自治体へ確認することが推奨されます。

(※一般的な情報+筆者の個人的な経験・感想を含みます/医学的助言ではありません)


まとめ

「サービス継続支援事業」は、私たちが誇りを持ってこの仕事を続けるための、国からの力強いメッセージです。

  1. まずは自治体情報を確認。
  2. 現場の「欲しいもの」をリストアップ。
  3. 期限を守って、漏れなく申請。

この3ステップを確実に踏んでいきましょう。私たちは一人ではありません。この補助金を賢く使い、より安全で、より温かい介護の現場を、共に作っていきましょう。私は、頑張るあなたを心から応援しています。


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